「相談は、大手ハウスメーカー、建築設計士事務所、ハウスビルダー等にしました。大手メーカーでは、どうしても「用意された中からのチョイスする」ことが迫られてしまい、理想があっても「それに近しいものを選ぶ」という感覚でした。気に入ったエッセンスを組み合わせる、というシステムは、ゼロからつくりたい、という私たちの思いとはちょっと違うのかな、って。注文住宅というより「セミオーダー」のように思えてしまい、それだと細かな部分に融通を利かせられないし、思い描いていた家づくりとは方向性そのものが違うと感じました。」
「建築設計士さんの場合は、お仕事がお仕事だけに土地よりも上物にお金をかけてほしいという意向がありました。気持ちはわかるのですが、土地代をおさえれば立地条件が落ちるし、仮に立地がよくても土地は広く買えなくなってしまうし、そうしたデメリットを痛切に感じました。我が家は家の個性や魅力だけでなく、土地の利便性も含めてトータルに考えていました。土地と建物のバランスをよくして予算内にうまくおさめたい、そう考えていたので納得には至りませんでした。」
「エバーさんは知人から聞いてホームページを見ました。気軽に話だけでも聞きに行こうという感じで出かけましたが、ひとまずはこちらの望む条件を変更することなく検討に入ってくださいました。その上でいただいたプレゼンテーションが良くて、「私たちのことを本当によく考えてくれている」そう思ったことが第一のきっかけです。その後も家づくりのプロとしての意見はきっちりと伝えながら、基本は私たちの「こうしたい」という声を聞き入れてくれる姿勢でした。」
■「担当の営業さんも設計さんも、コーディネーターの方も、皆が若い方々ばかりなので、いろいろと希望が言いやすかったです。年配の方だとどうしてもこちらが遠慮をして言いたいことが言えなかったかもしれません。その点「こんなこと言っていいのだろうか？」という雰囲気が終始なかったのがよかったです。」
■「細かい部分まで好みや要望を聞き入れてくれました。たとえば電気のスイッチプレートひとつをとっても「白い部屋だからありきたりのプレートは嫌だなあ」と思っていると、数日後に「ここのメーカーでこういうのもあるんですけど、どうですか？」ってカタログを見せに来てくれたり。大手メーカーにはない柔軟な対応が随所にありました。」
■「現場の職人さん方も、融通が利く方々でした。たとえばいちど作り始めたタイル貼りがイメージと違ったので、「もっとこうしてくれませんか？」って伝えたことがありました。嫌な顔ひとつせずにはがしてまたやり直してくれたし、その後もぎくしゃくしたりしなかったので、いい人たちだなと感じました。」
■「断面図や平面図が多くて、私たち素人でもわかるような立体的なパースなどをもっと用意してくれたら、打合せももっとスムーズにできたのでは、と思います。たとえば私たちが「ここの腰壁はもっと高くしてほしい」と希望を出した時、「その高さだと空間が窮屈に感じられますよ」とアドバイスをいただきました。正直、半信半疑でした。けれどもその通りに仕上がっていくと、やはり腰壁は低い方が正解でした。「さすがプロだね」と感心した反面、事前に立体的な空間のスケッチなどが見せてもらえたら、もっと早い段階で私たちも納得できたし、打合せにかかる時間も労力も短縮されたのでは？と思います。」