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President,s Column | エバー代表のコラム

若い頃には気づかなかったこと。

2015年12月

自らの会社を少しでも強く、大きくしたいという気持ちは、全ての経営者がもっているものです。私の場合も同じです。有名な実業家のご自宅や、よくテレビに出ているような人気者のご自宅を任される。こういったことの積み重ねも、言葉には出さずとも、それは会社を強く、大きくする要素として大切なものであると感じていました。なぜなら、非常にわかりやすい“実績”や“顔”となるからです。ただそれだけで「あれほどの方がエバーを信頼しているのか」と思ってくれます。同様に、本社を今の場所に移したことも「あんな一等地にかまえるのだから立派な会社に違いない」と思ってくれます。誰もが一定以上の評価をします。そして、それはまた自分個人の野心の結実でもありました。「どうだ、まいったか!」みたいなね(笑)

しかし、今になって考えてみれば、そういったステイタスの表現、若い頃に思っていた「まいったか!」みたいなステイタスの表現というのは、本来は違う役割をもっているのではないか?と、今になって思えてきました。

たとえば、“著名人のご自宅を建ててきた”という行為は、今となっては「そういう希有なケースにも臆することなくノウハウが発揮できることを、個々のお施主様に理解してもらい、安心してもらうため」だったのでした。また、東海岸1-1-1という一等地に移転したことも、見栄を張った行為ではなく、「エバーで家を建てたお施主様にとって、常に堂々としている様を見せられれば、この先の未来も安心してもらえるはず」という理由でした。そりゃあ、若かったのですから見栄も自慢は多少なりともあったのだとは思います。でも今となっては、むしろそうしたことには微々たるもので、それよりも大切なものを見据えていたのではないかと思います。見栄を張ったり自慢をするよりも、安心してもらうことを大切に考えていたはずです。だって、そのことの方が遥かに重要ですから。

若い頃は誰にでも野心というものがあります。しかし、ある年齢を通り過ぎると、その野心というものは、かたちを変え、無駄なメッキは自然にはがされて、自分の中で真に価値あるものとなり、輝き続けていくのだと思います。

自分の家を建ててくれた会社が、今日もこうして、堂々と元気そうに同じ場所にある。それは些細なことのようですが、お施主様にとってはこの上なく大きな安心であると思うのです。そう有り続けることが、今の私の、一つの強い心です。さながら成熟した野心だと思っています。

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