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President,s Column | エバー代表のコラム

やさしさの欠如。

2016年2月

時間が経つのがとても速く感じます。今年もあったいう間にひと月半が過ぎました。子供の頃よりも圧倒的に速く感じるのは何故でしょう?次の楽しい出来事があって、その日が来るまでが長く感じたからでしょうか?そんなことの繰り返しだったから、いつも何かを「待ち遠しい」と感じていたからですかね?楽しいお正月が終わってしまった…次のお正月まで一年もある…一年…一年…なんて遠い未来なんだ…。幸せだったですね(笑)

たったひと月半ですが、今年になってからマスコミはニュースの花盛りです。Sさんの解散騒動、Bさんの不倫問題、Kさんのクスリ事件、政界ではAさんの賄賂疑惑…。まるで毎日のように悪者が生まれては、テレビやネットで万人によってこてんぱんに叩かれています。それはもう、再起不能なまでに。皆で憶測を楽しんで、いつか飽きたらポイ捨てされます。そして次の新鮮なネタで同じことの繰り返し。そういうことって昔は床屋で待っている間に見かける週刊誌程度の騒ぎだったような気がするんですけど。

有名人がやっていることの是非など問うつもりはありません。しかしそこには共通したものがあります。それは「やさしさの欠如」です。その人達の行いが、他人へのやさしさや慈しみまで想像することができていない点です。不倫がいけないことであるのはいうまでもありませんが、芸能人ともなると事のスケールが異なります。自分や相手の身の回りの問題だけで済むはずがなく、所属事務所、テレビ・ラジオ局、レコード・音楽配信会社、広告クライアントなど、それこそ多大なジャンルに渡って社会的な損害を与えてしまうからです。迷惑のかけ過ぎです。そこまでしてするような価値のある不倫など世の中にはないはずです。一斉を風靡した球界の大スターが落ちぶれたからといって、それがどんな挫折的な感情だったからといって、クスリをやっていいわけがありません。
世の中にはもっと苦労しているのに注目されない人や、夢に向かってひたむきに生きているけど叶わない人がたくさんいます。それこそ私たち皆がそんなようなものです。生きたいのに、やりたいことができずにいるのに、期限が迫っている人だってたくさんいます。それでもがんばらなければならないのが人間です。
それなのに、いっぱしの大スターにもなれたのに、最も身近な妻や子供たちのことすら放棄してクスリに手を出すなど、実に多くの人を、世の中を、馬鹿にしています。

私たちはふだん「自分がこう言ったら相手は何と思うだろう?」とか「こういうことをしたら周囲はどんな気持ちになるのだろう?」と、身の回りの人達の気持ちを想像しながら、やったりやらなかったり、言ったり言わなかったり、時には勇気を出したり、時にはその勇気を引っ込めたりして生きています。自分だけのことを考えて行動をするのはいけないことです。
そして、ある程度の年齢になったならば、むしろ身近な周囲だけでなく、広く社会を対象にして、やっていいこととやってはいけないことの分別を持っていきます。そうやって私たちは個々に成長していかなければならないのに、社会はおろか、未だ身近な周囲にすらやさしくなれず、ひたすら迷惑ばかりをかけています。人としての成長を止めてしまったのは、誰あろうその人です。

東北の震災の時、日本中が混乱しました。しかし大方の人達は「この混乱を鎮めるのは社会の一員たる自分の業だ」と自らをさらに律しました。せめて自分たちが困らない程度のものは手に入れよう、そしてそれ以外はみんなで分かち合おう、と努めました。
それなのに、一部の人々は、自分達だけが困らないようにと食糧やガソリンを買い締めて、したり顔をしていました。
私たちは、身近で見かけたそういう人物達に、一生レッテルを貼り続けます。「もはや関わりたくない奴」と。

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