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President,s Column | エバー代表のコラム

エバーがスタッフを多く抱える理由。

2016年4月

先日、不思議な出来事がありました。エバーとビジネスパートナーになりたいというお気持ちで、よくセールスに訪れてくれた企業がございました。こちらとしては相手して話しを聞くだけでも貴重な業務時間をさくし、かといってせっかく足を運んでくれるのだから邪険にもできない。向こうはこちらに好意があっての訪問ですから「もう来なくていいですよ」なんていうことは人でなしみたいでできない。どこの会社でもよくあるようなことではあります。のらりくらりとかわしておりました。そうしたらある日突然、向こうの方から言ってきたのです。「うちの社の方針でもう御社とはお付き合いしないことになりました。」…はあ?…っていう感じです。私のブログでも少し触れましたが、だんだん腹が立ってきました(笑)。たいして好きでもない人がいて、好意をもって接してくるので邪険にせず話し相手になっていたら、ある日突然「もうあなたとは話したくない」と…「え?え?なんでこっちがふられた事になってんの?」という…。こうしてたとえてみるとコントみたいで面白いんですけどね。

方針だかコンプライアンスだか知りませんが、大きな会社ほどちょっとしたきっかけで相手企業の評価ラインが変わるようです。それって、相手の業績が下がったから、とかいう明白なことならまだしも、必ずしもそういうことではないようなのですね。第一、エバーは業績落ちていないですから。そういうことを告げなければならないような対外的な義務があるのでしょうね(あるいはそれを相手に告げるという仕事を何かの社内事情で無理やりつくっている…?)。おかげで、好きでもない人にふられてしまいました。かっこわるいです(笑)。

さて、そんなエバーですが4月になり22期目を迎えました。業績は至極安定しています。会社の規模にしては多くの優秀なスタッフを抱え充実の日々を送っています。よく「エバーさんはスタッフが多いですね」と言われるのですが、これにはちゃんと意味があります。

お弁当屋さんに、見た目が同じような1000円のお弁当と700円のお弁当があるとします。その300円の違いは何かというと、1000円の方は、いいお米を使っている、とか、仕出しではなく厨房で焼き物をていねいに焼いている、とか、地場の有機野菜である、とか、いろいろ理由があるでしょう。しかし中身が一緒で値段に差をつけられるわけではないので、その差には理由があります。そこで買い手がどちらを選ぶのかは、考え方次第です。ある人は「それだけの違いなら300円安い方がいい」と思うし、ある人は「そんなに変わるのなら300円高い方にする」と思います。300円という値段の差を「それだけの違い」と取るか、「そんなに変わる」と取るかは、その人が何を求めているかのバランスの違いです。

エバーは年間25棟をつくるのがせいいっぱいの会社です。そして、会社の規模の小ささにしては大きい比率でスタッフを内部に抱えています。本来であればもっと外注のスタッフを多く起用するべきなのかもしれません。その方が会社を維持していくためのコストが下がり、利益が上がるからです。しかし、そこには間違いなく大きな弊害があります。だからそれができません。

先ほどのお弁当の例でいえば、仕出しを増やして自分たちの労力を減らせば、お弁当はもっとたくさんの量が出せるし、そのことで値段も下げることができます。そのことは、「それだけの違いなら300円安い方がいい」というお客様の満足は得られることはできます。しかし、そのことで生まれる質の低下には目をつぶらざるを得ません。「ていねいにつくる」「しっかりとつくる」ということは、なかなか派手なものではないのですが、そこを大事にしようとすると、外部のスタッフに仕事を投げるのでは当然ながら目が行き届かない部分がどんどん増えてしまうし、「ま、こんなもんでいいか」という妥協もしなくてはならなくなってしまいます。一人ひとりがエバーという看板のもとで責任を感じながら仕事をしていくこと、それが質の向上につながり、その結果として、エバーの家は、700円でなく1000円のお弁当になる、ということです。その300円の差を「そんなに変わるのなら300円高い方にする」と感じてくださることができるお客様が、エバーのお施主様になってくださるのでしょう。

もちろん企業努力は当たり前で(再三に当コラムでお話している通り)コスト削減は日々考え実践しています。そういうせめぎあいの中で、エバーが少しでも良い家をつくり続けてきた成果が、現在の顧客満足度だと思っています。1000円のお弁当と700円のお弁当、どちらにするか?どちらもそれは間違いではありません。
ただし、どうしてもこだわりや哲学という点で、私たちエバーには「できない競争」というのもあります。

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