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President,s Column | エバー代表のコラム

野心家と臆病者、うまくいくのはどっち?

2016年8月

東京都知事選で自民党はまったくの大恥をかきました。そのやり口というのが、かつての一大政党のままだったのでしょう、都民から大きな反感を買いましたね。家族であっても支援者以外に投票することを禁ず、なんていう御触れは、昔の偉大な自民党様の時代だったら、城壁の外に漏れ出す情報ではなかったのでしょう。しかし今は違います。「時代錯誤だ、失敗したな」と思いました。そう、失敗するのには、かならず理由があるものです。

ところで、私の場合、うまくいっている時、「うまくいっているぞ」という感覚がほとんどありません。どうしてだろう?と不思議に思います。そもそも、うまくいっている時も、うまくいっているなんて思っていないのです。疑心暗鬼な性格なので。うまくいっているのには、間違いなく何かの理由があるはずで、できれば、それをうまくいっている時に考えることがしたいのです。しかし、うまくいっていると思うことが少ないから、その理由を考えるタイミングがない、という…。

しかし、逆にうまくいっていない時、私を含めて誰もがでしょうが、「どうしていけないんだろう?」と考えます。流れに乗っていないのは何が原因なのだろう、と。そういう時、人は大抵うまくいった人をお手本にして、その人の何かを取り入れたり、真似をしたりして、流れを良い方向に変えようと努力してみたりします。

うまくいっていない時に他人の良い部分を取り入れる。これは誰もがやることですが、実は何も学んでいないことが多い気がします。例えて言うなら、元気な時には常に暴飲暴食をしているのに、病気になったら反省して健康食に切り替える、その繰り返しのようなものです。第一、成功している人と同じことをしてうまくいくのなら、そんな簡単なことはかりません。コルビュジェのメガネをかけてコルビュジェになれるのなら、どんなに楽なことか。人はそれぞれ、うまくいく理由は、違うものです。

思い起こせば、私にはある習慣がありました。それは、うまくいっている時、うまくいっていない時に関わらず、失敗した人はどうして失敗したのかを考える癖があることです。失敗した人には、その人なりの千差万別の環境があって、その中でうまくいきませんでした。それを自分のことのように想像しては、失敗の原因を解明したりします。このことは、いつか自分が失敗しそうになった時に向けての重要なデータベースになってくれます。「今回の件は、あの人のあの時のケースと一緒だな…」なんて考えることができます。それが思い当たれば、難を逃れる可能性が非常に高まります。政界の誰か、財界の誰か、タレントの誰か、ドラマの中の誰か…イメージできる対象はたくさんいます。このトレーニングはぜひおすすめです。

「人のふり見て我がふりなおせ」と言います。それは成功した人をなぞることではなく、失敗した人をなぞることの方が大切であるように思います。成功しよう、と思う野心家より、失敗しないようにしよう、と思う臆病者の方が、成功するのかもしれません。

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