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President,s Column | エバー代表のコラム

家。人。店。バランスです。

2017年7月

手間暇をかけて、丹精込めて作られたお宅は、やはり随所に素晴らしさを感じます。小さな蝶番ひとつに作り手と施主の双方の愛情が伝わってくるようです。そういうお宅にお邪魔する機会があると、細かな部分に「素晴らしい…」と言葉にならない溜め息を漏らしてしまいます。

当然ながらそれは愛情さえあれば作れるわけではなく、手間暇に対する費用がかかるわけで、施工費は高くなるでしょう。しかし、高いものは良い、と言っているわけではなく、良いものは高くなってしまう、ということです。そして、その程度がさりげない、奥ゆかしいと、センスがいいお宅となります。皆さんもお有りでしょう、どんなに素晴らしいお宅でも、これってやり過ぎじゃない?、なんて思うことがあるはずです。それは、訪れる人に見せるための手間暇が過剰なのでしょうね。センスのいい施主は、もっと奥ゆかしく自己を満足させています。暮らす人優先のこだわりが、その家を素敵にするのだと思います。

私はといえば、もっとこう…合理的に頭ができているんでしょう。全部が全部オリジナルである必要などないと思っています。既成品をまったく否定していません。オーダーメイドが素晴らしいように、レディメイドにはレディメイドのいいところがあります。持論として、家って、何もお金をかけられるだけかければ素晴らしい、というものではないと思うからです。ここはこだわりたい、でもここでないところは既成品でかまわない、そのバランスが高次元でなされている家が、私にとってはとても魅力的な家なんだと思います。バランスという感覚が、私にとって何かにつけ大事なんだと思います。

話は変わりますが、私がかねてから足しげく通っていた浜見平団地の鮨の名店「静(しずか)」が、団地の建て替えをきっかけに茅ヶ崎の駅前に移転し、もうすぐ新装開店します。私は性来、どんなに美味しい店でも、高級店でも、客である私が店主の前で委縮してしまうような、そういった敷居の高さというのは好きではありません。第一、緊張しながら食べたって美味しくも何ともないですから。美味しいものがあって、肩の力を抜いてそれが楽しめて、いつ行っても期待に負けないこと、それがいいお店だと思っています。それもまた、高次元でバランスがいい、そのひとつです。「静(しずか)」はそんな鮨屋です。カウンターだけの小さなお店ですが、大将の腕前はもちろん、日本酒がお好きな方なら余計に楽しめるお店だと思いますので、ぜひ一度足をお運びいただければと思います。

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