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President,s Column | エバー代表のコラム

街は反面教師でいっぱい。

2017年12月

人生という一繋がりの線の上で、始まるものがあり、終わるものがあります。あの頃はかけがえのなかったものが今はなく、今はそのかわりに別のものが何より大切なものになっています。変わることなく在り続けるものなど、数えるほどしかありません。

それは人も然りです。今の私を囲んでいる人々は、かつてのメンバーではないし、これからも欠けることなくずっと今のままで在り続けることはないでしょう。人と人の場合、一緒にいられる時間を決めるのに、重要なのは距離感です。それぞれの微妙に異なる距離感が、ある人とは信頼関係になったり、ある人とは居心地のいい関係になったり、ある人とは付かず離れずの関係になったりします。

しかし、人間とは不器用なもので、いちどは良好な距離感が作れたとしても、ちょっとしたことでその均衡を壊してしまいがちです。

均衡が保たれている時は、相手のことを慎重に思っているので、「自分はこの相手のために何ができるか?何をしてあげられるか?」と考えています。つまり、相手に対しての「義務」というものを真剣に考えています。言いたいこと、やりたいこと、して欲しいこと、つまり相手に望む「権利」は二の次です。良い関係の均衡が崩れるのは、その双方が逆転する時、「権利」が「義務」に勝ってしまった時です。甘えが生じて、オレがオレが、となった時、かつての良好な関係はバランスを失ってしまい、それを感じた相手はがっかりします。私たちはこんな間柄ではなかったのに。彼はそんな人間ではなかったのに。と。

それも人間である以上仕方がないんです。気を許すのも仲のうちですから。ほんの少しだけ距離感を誤るなんて日常茶飯事です。大切なのは、つねに、気をつけよう、と思う心構えです。謙虚でいることを肝に銘じて。それがあるならば、多少の驕った気持ちは水に流されるのではないかと思います。大事なのはきちんと義務を果たすことです。

ところで気の毒なのは、最初から最後まで、オレがオレが、私が私が、という人々です。彼らは「権利」ばかりを主張します。彼らは完全に「義務」を放棄しています。「はやくしろ、俺は客なんだぞ」という人。「そりゃ自分は悪いかもしれないけど困っているんだ、どうして何とかしてくれないんだ」という人。「自分ばかり責めるなよ、みんなだってやっているじゃないか」という人。その論理の破たん、義務意識の欠如に、いつの日か気づいていただきたいものです。

ともあれ、私にできることは、そういう人間に自分がならないように気をつけることと、そういう人には関わらないようにすること、です。